ペットのお留守番が心配…。楽しく過ごせるお留守番のすすめ
お留守番時の問題点
鳴き声、トイレの失敗、いたずら、誤食など…外出中の心配はさまざまです。これらの行動のみでなく、夏の暑い日や真冬の寒い日はお留守番中の室温なども気になりますね。
お留守番の練習って?
お留守番時は犬猫が不安にならない環境にしてあげることが大切です。
ご家族がいないというだけで普段と異なりますが、お留守番の時だけクレートが出てくるなどいつもと違う点が多いと過剰に吠えたり、いたずらをしてしまうことがあるため、練習をすることをおすすめします。
・普段からケージやクレートの中で過ごす
いつもいる場所は犬猫にとって落ち着く場所です。お留守番の時だけの使用は、ケージやクレート=お留守番という条件付けがされてしまいます。
ケージやクレートにすんなりと入れることは、動物病院への来院時や災害による避難時にとても役立ちますので、「いつもあるもの」にしておくことをおすすめします。
・「いってきます」「ただいま」を過剰にしない
「いってきます」「ただいま」という言葉が出ると家族が出て行ってしまう、おいて行かれるなどの条件付けがされてしまうことがあります。
・出かけるフリや短時間のお留守番で様子を見てみる
出かけるフリをして5分ほど姿を見せないときの反応や、10~30分の短時間の外出後の様子を確認してみましょう。
はじめは吠えていても次第に落ち着く子もいれば、ずっと吠えている子もいます。おうちにあるものを使って遊び始める子もいますね。近年ではお留守番カメラなども人気あるので、リアルタイムで確認してみるのも良いでしょう。
たとえトイレの失敗などがあっても、帰宅後に叱ってはいけません。帰宅後に𠮟っても、「今自分はトイレの失敗を注意されている」とは思いません。いつも通りに黙って片付け、少し時間が経って落ち着いたら遊んであげましょう。
安全にお留守番ができる空間づくり
安全にお留守番をするためには、その子の性格に合った空間を用意することがとても重要です。お部屋の温度や湿度はエアコンの設定温度ではなく、「温湿度計」を見て判断しましょう。
暇つぶしアイテムをご紹介!
今回は、よく使われているものや実際にスタッフが使用している暇つぶしアイテムを3つご紹介します。
・コング(知育玩具)
よく使われているおもちゃです。
穴の中におやつが入れられるようになっており、転がしたり落としたりすることでおやつが出てきます。どうしたらおやつが出るかを考えながら遊ぶ知育玩具です。
コング用のペーストもあり、最近は多種多様のコングが販売されています。
おやつがすぐ出てきてしまうときは、ふやかしたフードをコングの形に沿って塗り付け、凍らせる方法もあります。
・デンタルボーン
噛むことで歯に付いた歯垢を少なくするデンタルケア製品のひとつです。お肉やフルーツのフレーバーが付いているものも販売されています。
噛むことはストレス軽減にも繋がることがありますが、極度に硬いものを長時間与えることは控えましょう。鹿の骨などの硬すぎるものを長時間噛むと、歯が折れる(歯折)リスクがあります。歯折が原因で血管や神経が通っている組織が出てしまうと、痛みや感染を引き起こします。歯の状態によっては、おもちゃでも歯折を起こすことがあるので注意が必要です。
・ロープやぬいぐるみ
ロープやぬいぐるみなど、少しやわらかい素材が好きな子もいます。種類や形もたくさんあり、選ぶのも楽しくなりますね。
中の綿などを食べてしまわないように、犬猫用のおもちゃを選択しましょう。
!注意!
年齢、体格、性格に合ったおもちゃを選択し、誤食やケガに注意しましょう。お悩みの際はスタッフにご相談ください。
ご近所さんにも配慮を
お留守番ができることはとても重要ですが、すべての犬猫が100%できるというわけではありません。大切なのは、ご家族とその子に合ったお留守番です。少しずつお留守番に慣れていく練習をすることで、ご家庭それぞれのお留守番方法が見つかります。練習中はご近所の方々にもご迷惑をおかけすることがあるかもしれません。時には動物病院やペットホテル、ドッグトレーナーに相談をすることもひとつの選択肢ですので、いつでもお気軽にご相談ください。
人も動物も楽しく!過ごしやすく!を目指して一緒にチャレンジしてみましょう!