犬や猫の肛門腺ってご存知ですか?お尻をこすってたら要注意!肛門腺絞りをしてみましょう!
肛門腺ってなに?
お家でのケアで肛門腺絞りを行っている方やALLペットメディカルチェックのケアで選ばれる方、これからお家でやってみたい方もいるかと思います。
今回はその肛門腺がなんなのか、どうやって肛門腺絞りを行っているのかをお伝えします。
まず肛門腺とは、肛門を中心として対にある袋状の分泌腺のことです。袋状であることから肛門嚢とも言います。
肛門腺の中には匂いの強い分泌液が入っており、この匂いによって相手を認識したり、マーキングにも利用しています。分泌液は犬猫それぞれ個体ごとに形状が異なり、液状からペースト状まで様々です。この分泌液は、通常排便時に圧迫されて便と一緒に排泄されます。
ケアはなんで必要なの?
先程、通常は便と一緒に排泄されますとお伝えしました。
しかし、なかには生まれつき出しにくい性状や形状だったり、肛門周囲の筋力の低下などにで自力で排泄できない子もいます。肛門腺が溜まってしまい炎症を起こしてしまう場合や肛門腺破裂を起こす場合があります。
肛門腺が溜まってくると、お尻周りを気にして舐めたり噛んでしまうことや、お尻歩きをすることもあります。
そういった場合は肛門腺を絞り出してあげる必要があります。1か月に1度程度ケアをしてあげることで溜まりにくく、炎症を起こしにくいと言われています。
肛門腺絞りのやり方
肛門腺の絞り方とポイントについてお伝えします。
●準備するもの・・・ティッシュやコットン、ウェットティッシュ
①わんちゃん猫ちゃんに立った状態でお尻を見せてもらいます。
②尻尾の根元を持ち、肛門が見えるように上に持ちあげます。
③肛門腺は肛門を中心に4時と8時の方向にあります。ここを親指と人差し指で肛門に向かって押し出すようにして絞り出します。この時に肛門腺が飛び散ったり、手についてしまうのを防ぐために、ティッシュやコットンなどの上から行います。
*フレンチブルドッグなど尻尾が短い犬種や肛門腺が硬い形状の場合には肛門に指を入れて行うこともあります。
④肛門腺が絞れたら、お尻まわりをきれいにしてあげてください。汚れやにおいが取れない時にはシャンプーなどで洗い流しましょう。
肛門腺の付いたティッシュやコットンは匂いが強いのでビニール袋などに入れてから捨てるのがおすすめです。
わんちゃん猫ちゃんへのご褒美も忘れずにあげましょう!
ご自宅で初めて肛門絞りを行う時には嫌がらない範囲で行いましょう。最初のステップはお尻や尻尾を触れるようになることです。
肛門腺が溜まっているのか、わからない時やご自宅で上手くいかないときには、お気軽にご相談ください。