犬のしつけセミナーに参加してきました!
◆なぜ受けようと思ったの?◆
今回受けたのは皆様も興味があるであろう、しつけについてです。
しつけというとすぐに思い浮かぶのはオスワリ、マテ、フセといったコマンド(命令)やトイレトレーニングといったところだと思いますが、動物病院でのご相談は多岐にわたります。
各ご家庭の生活スタイルによって、また犬の個性によって悩みはそれぞれ違います。病院で働くスタッフとして少しでも皆様のお力になれたらという思いで今回のセミナーを受けることにしました。今回受けたセミナーでは「しつけ」を知る上では大変有意義な内容でした。
◆セミナー概要◆
コロナ禍以前は参加者が一堂に集まって講義を受けるスタイルでしたので休みをとって受けなければなりませんでしたが、オンラインで開催されることによって隙間時間に受けることができたので仕事や育児と両立することができました。
それではセミナー内容についてそれぞれの内容を簡単にお話しします。
第1回~しつけを知ろう・犬種それぞれのルーツを知る~
犬のしつけについて大事なことはお互いを理解することからです。
人にとって常識は犬にとっての常識ではありません。まずは人と暮らすうえでの「人間の常識」を教えてあげることがしつけの第一歩となります。
例えば犬にとって、排泄はマーキング行為であり自分のテリトリーににおい付けすることが常識です。しかし人の生活において排泄はトイレで行うのが常識です。このような常識の違いを知ったうえでしつけを行うと楽しく的確なしつけができるということでした。
また犬種の違いによっても性格や行動パターンが変わるのでまずは自分の家の子の品種がどのようなルーツで誕生したのか、またそれぞれの性格や行動パターンを理解しましょうというお話もありましたので、スタッフとして犬種についてももっと深く知りたいと思いました。
第2回~命をあずかるものとして~
犬や猫と生活するうえで最も重要なのが「健康」です。
「健康」とはただ病気を防ぐだけではなく体も心も健やかで社会生活を営むことです。
世界における動物飼育の考え方にアニマルウェルフェア(動物福祉)という考えがあり「5つの自由」の原則があります。
1空腹や渇きからの自由
2不快からの自由
3痛みや傷、病気からの自由
4正常な行動を発言する自由
5恐怖や苦悩からの自由
正しい食事管理や病気やけがの予防、さらに犬が犬らしい行動をできる環境作りやトレーニングの方法を心がけましょうという内容です。
命を預かるものとして、適切な食事内容や病気の知識・予防方法を知ることや、恐怖におびえることのない楽しい人生(犬生)が送れるような環境づくりの指導が私たち病院スタッフには必要だと感じました。
第3回~犬の飼い主として~
動物を飼育するには責任も伴います。皆様も聞いたことがあると思いますが、いわゆる「動物愛護法」や「狂犬病予防法」を守るのも一つの責任です。
また人間の社会で動物とともに暮らすには飼育している人も、そうでない人も動物も皆が幸せに暮らせるようにルールを守る必要があります。
私も一人の飼い主として、また病院スタッフとしてマナーを教えることも責務だといえます。
またこの回の中ではもう一つ、ライフステージによる行動についてという話もありました。
例えば「老犬で足腰立たないから散歩は連れて行けない」のではなく老犬であっても外の環境で風のにおい、日の光、環境音、草むらの感触などの刺激を与える事で脳の活性化やQOL(生活の質)が上がるという話があり、たとえ歩けなくてもカートなどで外に連れ出してあげることは重要だと感じました。
将来自分が老人になったときに歩けないから、と家族から家に閉じ込められているのを想像してみてください。犬もきっと同じ気持ちになるのではないでしょうか?
病院スタッフとしてライフステージにあった環境づくりや子犬期から老犬期まで遊びの方法などを一緒に考えていきたいので是非ご相談ください。
第4回~犬の感情を読もう~
犬は人間の様に言語や表情による感情表現ができません。その分視覚や聴覚、人間より発達した嗅覚で相手の情報を読み取り表現します。
もちろん犬にも人と同じように喜怒哀楽があり犬として精一杯の表現をしてくれています。尾の振り方や耳の角度、鼻や口角、全身の姿勢や視線など全体を使って感情を表現しているのです。
当院においては病院を怖がっている子に対していきなり近づいて抱き上げることはしません。
表情や体の動きを見ながらまずは初めましてと(心の中で)挨拶をしておやつをあげたり、優しく話しかけたりして心の距離を少しでも縮めてから診察をするように心がけています。皆さんも自分自身の子もそうでない子もいろいろな感情の表現を観察してみると、より犬の気持ちがわかるかもしれませんね。
第5回~具体的なしつけの方法~
この回では具体的にご褒美(おやつ)を使ってしつけをする方法を学びました。
ご褒美は「やってほしい行動をした瞬間」に与えましょう。例えばオスワリをさせたいのであれば座った瞬間にご褒美を与えます。それが座った後に歩いてご褒美をもらいに来たときに与えてしまっては「歩いてきた」ことが良いことだと認識されます。
文章では伝わりにくいかもしれませんが、ご褒美のタイミングはとても重要でしつけのカギともいえることだと感じました。
残念ながらオンラインセミナーであったため実際に目の前で実践しながら学べませんでしたが、機会があれば是非講師の先生と一緒に行なってみたい内容でした。
◆セミナーを受けて◆
今回のセミナーは獣医療・しつけ関係者だけでなく一般の方にも公開しているセミナーでしたので基礎の基礎となる内容ばかりでした。
しかし、この講座を受講して「基本が重要」ということに改めて気づきました。
私たちスタッフは、犬がどのような生物なのかを理解しご家族にアドバイスする立場にあります。
病気やけがの知識だけではなく、犬がどういう習性をもっているか、人間社会においての「常識」を幼少期からどのように教えるか、という知識は欠かせないものだと改めて感じました。
コロナ禍であったためしつけの勉強をする上で実際にデモンストレーションを見られないことは非常に残念でしたがオンラインセミナーやセミナー自体の見逃し配信などがあり仕事と両立して学べたことはとても良かったと思います。
今後も様々なセミナーに参加し、皆様にご報告させていただきますので是非楽しみにしていてください。