愛玩動物看護師になりたい!愛玩動物看護師になるためには?

将来は動物看護師になりたい!

でも、国家資格化して何が変わったのだろう?どうやったら資格がとれるのだろう?

そもそもどんな大学に行けばいいの?

など、わからないことがあるかと思います。

そこで、今回は実際に愛玩動物看護師にインタビューして、愛玩動物看護師についてご紹介いたします!

 

愛玩動物看護師になるためにはどのような資格が必要ですか?

愛玩動物看護師になるためには国家試験に合格し、農林水産省大臣および環境省から免許を交付してもらう必要があります。

受験資格を得るためには愛玩動物看護師の大学および養成所で指定カリキュラムを学ぶことが条件です。

また特例措置として上記の学校を卒業していないが一定の条件を満たす既卒者や現任者は愛玩動物看護師法の執行から5年間受験資格を得ることができます。

愛玩動物看護師は2022年に施行されましたが、施行される前までは民間団体の認定資格がありました。現在は愛玩動物看護師の国家資格を取得していないと、愛玩動物看護師または動物看護師など紛らわしい名称の使用が出来なくなり、「動物看護助手」など名称が変更されているところもあります。

国家資格について詳しくはコチラをご覧ください。

 

大学は何学部に進学すればいいですか?また、中高生のうちにどんな科目を勉強しておくべきですか?

大学には獣医学部や動物看護学部など動物・生物関連の学部がありますので見てみましょう。取得可能な資格の欄に「愛玩動物看護師」とあれば受験資格を満たすカリキュラムを受講することが出来るはずです。違う学科を受けてしまわないよう注意してくださいね。

専門学校や養成所では3年制以上でかつ都道府県知事から指定を受けているところに限られます。

大学では学術的・理論的な学問を学ぶとともに幅広い教養を身につけるための教養や技術を学ぶことが出来ます。

一方で専門学校では特定の職業に必要とされる知識や技術を学び実践的な講義を受講することが出来ます。

どちらも知識や技術を学ぶことが出来ますので自分にあった学校を見つけてみてください。

 

高校生までは全科目頑張って勉強しましょう。受ける大学によっては科目の得点が受験資格に反映されることもありますので、受ける学校の受験資格を見てみましょう。

大学に入って2年目からは専門的な授業を受けるようになります。

生物は得意にしておくと学ぶときに苦労しないと思います。ちなみに私は生物は得意でしたが化学が苦手な方でしたので薬理学を勉強するのに苦労しました。

得意分野を増やしておくことに損はないので早めのうちから苦手科目の克服ができるといいと思います!

 

大学在学中はどのような勉強をするのか教えてください。

大学1年生の時は教養がメインで、基礎科目(数学、英語など)や専門教育実習がありました。また大学の文化を学ぶ機会が多かったです。

大学2年生からは専門教育が増え、形態機能学や看護学など学びました。私の大学は大動物に力をいれていたため、牛や豚などの実習もありました。

大学3年生では専門的な内容の座学や大学病院での実習、夏頃~冬にかけて研究室に所属をして自分が興味のある研究をはじめます。

大学4年生に上がる頃に動物看護師の認定資格の試験があり、取得しました。大学4年生は夏頃までは実習がありますが、それ以降は基本的に研究室で過ごすことが多かったです。私の研究室では自身の研究を進めて研究室で報告をしたり、関連する論文を読み発表したり、仲間の研究を手伝ったりなど様々なことをしました。

卒業するころには自身の研究を卒業論文として発表します。

 

動物病院以外の就職先はありますか?

動物病院以外ですと、食品会社や検査会社、ペットショップ、ペット保険会社などに就職をしている人もいます。

私の大学では、家畜の人工授精師の資格を取得することが出来ますので、農協に就職する人もいました。

大学の特色で様々な就職先がありますので気になる大学の学生課などに足を運んでみるといいかもしれません。

 

獣医師との仕事内容の違いを教えてください。

愛玩動物看護師と獣医師との大きな違いは、獣医師は診察や治療プランを立てたり、手術を行うことでしょうか。

愛玩動物看護師は獣医師のサポートで治療に携わったり手術の助手として入ることもできます。

その他に愛玩動物看護師が出来ることとして、診療の補助があります。獣医師の指示の下、採血・採尿や投薬、マイクロチップ挿入などが出来ます。この診療の補助に関しては獣医師以外では愛玩動物看護師の有資格者のみが行うことが出来ます。

その他にも、愛玩動物のお世話や看護、日常的な手入れなどの愛護、適正な飼育のための助言などが行えます。

 

愛玩動物看護師の仕事とは

愛玩動物看護師は獣医師とご家族の架け橋のような存在として、獣医師の診療サポートや入院動物のお世話、ご家族の心のケアや適切な飼育のアドバイスなどを行っています。

犬や猫、ご家族がまた来たいと思えるような動物病院でいられるよう常日頃からホスピタリティの精神を探求していくことが愛玩動物看護師として成長するための基盤となるのではないでしょうか。

愛玩動物看護師に興味を持ってくれた方は是非コチラをご覧ください!

 

いかがでしたでしょうか?

将来、愛玩動物看護師を目指している方の参考になれば幸いです。

ご来院いただいているご家族様も愛玩動物看護師についてさらに知りたいことがございましたら、ぜひお声がけくださいね!

この記事を書いた人

柏倉(愛玩動物看護師)
学生の頃から努力家で真面目と言われる性格。一つひとつの仕事に丁寧に向き合い、その動物にとっての最善の看護を提供したいと考えている。文字にもその性格が出るようで、院内でも一二を争う美文字と褒められるのが自慢。趣味はディズニーランドのショーパレード鑑賞。