アメリカンショートヘアーってどんな猫種なの? 特徴や性格、暮らし方をお教えします!
今回は人気な猫種として有名なアメリカンショートヘアーについて解説します。
アメリカンショートヘアーは優しくおおらかな性格で飼いやすいと評判ですね。実際に一緒に暮らすために気を付けるポイントやかかりやすい疾患など、わかりやすくまとめているので、ぜひ最後までお読みください。
歴史
アメリカンショートヘアーの歴史は諸説ありますが、ヨーロッパが起源とされています。
17世紀ごろ、清教徒が英国から新天地を求めて渡米した際に船に同乗していたといわれており、船内ではネズミ捕りなどで活躍していました。アメリカ上陸後には農場や住宅の害虫を駆除することで重宝されていたそうです。
当時はワーキングキャットとしての役割が強く、愛玩用の純血種として確立していませんでしたが、現地にて多種と交配したことにより比較的遺伝子疾患の少ない短毛種が誕生しました。
その後、短毛種の猫の愛好家らによって後の「アメリカン・ショートヘアー」という猫種として確立していきました。
1900年頃に「ドメスティック・ショートヘアー」として登録されましたが、1965年頃に「アメリカン・ショートヘアー」に変更されています。
日本では1990年頃から認知されており、現在でも人気がある猫種です。
性格と特徴
アメリカンショートヘアーは他の猫や犬に対してあまり物怖じせず、おおらかな性格の猫が多い品種です。
遊び好きで家族など人の近くにいることを好みますが、過度に触れるとストレスになってしまうため様子を見ながら適度な距離を保ってあげましょう。
平均体重は3~6kg程度で、まるっとしたお顔に頑丈で筋肉質な体つきが特徴です。
アメリカンショートヘアーの被毛は短毛で手入れがしやすいことでも人気を誇っています。
毛色は銀色に黒い縞模様の「シルバー・クラシックタビー」が有名ですが、実は現在名前をつけて分類されているだけでも70種類以上あるといわれています。
歴史や性格など、アメリカンショートヘアーの魅力について段々と詳しくなってきましたね。
次は、実際に暮らしていく上での注意点を見ていきましょう!
暮らし方
体重管理に気をつけよう!
アメリカンショートヘアーは、がっしりとした筋肉質の体つきのため食欲が旺盛で太りやすい体質です。そのため、年齢や体の大きさに合わせたフードを与えてあげましょう。
活発な性格で遊ぶことも大好きなため、キャットタワーなどを設置し運動を促してあげるのも効果的です。
一緒にいる時間を作ろう!
アメリカンショートヘアーは家族との適度なスキンシップを好む品種です。
1日10分程度はおもちゃなどで遊ぶ時間をつくってあげましょう。
短毛種であるため、頻繁にブラッシングをする必要はありませんが、定期的なブラッシングは毛玉の予防やスキンシップがとれるため一石二鳥です。
ブラッシングのやり方はこちらもあわせてご参照ください。
誤食に注意!
好奇心旺盛でいたずら好きな性格のため、ひもやおもちゃ・人間の食べ物などを誤食してしまう可能性があります。
猫が自由に行動できる範囲には誤食してしまうものは置かないように環境整備にも注意してあげましょう。
病気
次に、アメリカンショートヘアーがかかりやすい病気について解説していきます。
肥満
前述のように、太りやすい猫種であるため体重の変化にはいち早く気づいてあげましょう。肥満になってしまうと、関節への負担や糖尿病など他の病気を併発するリスクも高くなってしまいます。
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肥大型心筋症(HCM)
肥大型心筋症は、猫に多い心臓病です。7歳以上の中年齢で発症することが多い疾患ですが、全年齢で発症する可能性はあります。
病気が進行するまで、症状があらわれにくいため定期的な健康診断を心掛けましょう。
多発性嚢胞腎(PKD)
腎臓に多数の嚢胞ができ、腎機能が徐々に低下していく遺伝性の疾患です。
ペルシャ猫やペルシャ猫の血縁関係のある猫に多く見られますが、アメリカンショートヘアーや雑種猫でみられることもあります。
その他にも歯周病や尿石症などの疾患にもかかりやすいため、定期的なケアと健康診断をお勧めします。
まとめ
人気な猫種であるアメリカンショートヘアーについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
実際にお迎えを検討している方や、お迎えしたばかりの方などは家族との時間をたくさん取ってあげるようにしましょう!
また、肥満などから併発する病気もあるため食事や運動はしっかりと管理できるようにしておきましょう。
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